こんにちは、日本バイオ作物ネットワーク(JBCN)理事長の徳本です。
ブラジル・サンパウロの農業経営者アントニオ・カブレラ(Antonio Cabrera)氏にオンラインでインタビューし、動画をJBCNメンバー限定で配信いたします。このインタビューでカブレラ氏にお聞きになりたいことを、ぜひ専用フォームからお寄せください(専用フォームのURLはEメールでお送りします)。収録時に皆様に代わって徳本が質問いたします。
アントニオ・カブレラ氏 略歴
ブラジルにおいて10の州にまたがって農業事業を展開する農業企業「カブレラ・グループ」の3代目社長。サンパウロ大学大学院動物生産課程修了、農業経済のMBA取得。29歳で農業土地改革省(Minister of Agriculture and Land Reform)の大臣に就任。サンパウロ州では農業供給大臣を務める。モンペルラン協会、フィラデルフィア協会の会員、フィエスプ農業ビジネス上級評議会会員、国際自由財団学者委員会会員。連邦政府民営化委員会。獣医学理学士号。国立農業アカデミー会員第25代会長。マッケンジー経済的自由センター創設者兼会長。Global Farmer Networkメンバー(2024)。

インタビューの目的
バイオ燃料や畜産飼料を用途とした超多収のゲノム編集米の栽培は、JBCNが目標とするバイオテクノロジー作物の社会実装の第一歩であり、現在その実現に向けて、米国のバイオマスエネルギープラント、研究開発を行う農研機構の視察を行うなどしてきました。また社会実装に向けた具体的な活動計画(ロードマップ)の策定会議の開催も予定しています。
今回、ブラジルの農業経営者カブレラ氏に対するインタビューを企画したのは、カブレラ氏がブラジルにおいて6万ヘクタール規模の農業事業を展開していること、サトウキビを原料としたバイオ燃料プラントを建設・運営していること、農業に用いる機械燃料の100%近くを自前のバイオ燃料で賄っていることに加え、農業・土地改革省大臣を務めるなど行政責任者として様々な政策を実行してきた立場にあったことなどに注目したからです。
ご存知のとおり、ブラジルはバイオ燃料の生産や社会実装における先進国です。輸送部門のバイオ燃料利用率が国全体で22%を超え、フレックス車の登録数は90%近くに達します。こうした背景を持つブラジルで、前述のような事業を展開するカブレラ氏と以下のような議題について討議します。
カブレラ氏と話す予定のテーマ
- GM作物はなぜ南米で受け入れられたのか(政策的視点も含め)
 - ブラジル大規模農業経営の実際(収支など)
 - 不耕起農業の恩恵
 - ブラジルで広がるバイオ燃料について
 - これからの世界の穀物農業の展望
 
