JBCN東京カンファレンス ’23開催決定!

2023年4月の発足以来、6月と9月の2回、オンラインによるカンファレンスを開催してきた日本バイオ作物ネットワーク(JBCN)。このたび、東京において、国内外から超豪華ゲストを招いて、リアルのカンファレンスを開催することになりました。

  • 日時:2023年12月13日(水)午後1時〜午後4時
  • 場所:赤坂インターシティコンファレンス 4F the Amphitheater(東京都港区赤坂1丁目8-1 Google Maps
  • 入場:無料
  • 定員:85名(要事前お申込み。Peatixにてお申込み受付中です)※定員に達し次第、受付を終了します。
  • ゲスト:Cherilyn Jolly-Nagel(カナダ、農業経営者)、小林武史(音楽家、農業経営者)、津田麻衣(筑波大助教。遺伝育種科学、リスクコミュニケーション)、Krista Thomas(カナダ穀物協会 Vice President)、中森剛志(JBCN副理事長、農業経営者)※敬称略
  • 配信:無し(JBCN会員のみ視聴できる、限定公開ライブ配信あり)
  • その他:通訳あり
赤坂インターシティコンファレンス 4F the Amphitheater

カンファレンス会場は、赤坂インターシティコンファレンス 4F the Amphitheater

はじめに

人口増加や気候変動により、世界の穀物生産は、より効率的で高い持続可能性を持った農業への転換が求められてきました。こうした背景からあらためて注目を集める技術が不耕起と遺伝子組み換え作物です。これら技術の活用によって、海外の農業では圧倒的な生産性の向上と環境保全の両立を実現していますが、日本の農業はこの潮流から取り残されつつあります。ロシアのウクライナ侵攻が契機となり、日本国内でも食料安全保障についての議論が始まっていますが、我々農家も現場から声を上げていく必要性を強く感じています。今回のイベントでは、カナダで6000haの農地で穀物生産(GM作物含む)に取り組む農業経営者であり、JBCNのアドバイザリーメンバーでもあるCherilyn Jolly-Nagelさんを招待します。これまで日本国内にはほとんど届くことのなかった海外農家の生の声を聞きながら、日本の農業のあり方について、農家をはじめ様々なステークホルダーの方々と意見交換できる場を目指します。

コンテンツ

第一部 プレゼンテーション

カナダ、サスカチュワン州にて6000haの広大な農地で遺伝子組み換え作物を含む作物を栽培する農家、Cherilyn(シェリリン)。カナダはもとより世界的なリーダーとして農業界を牽引する彼女に、世界農業の現実や潮流を紹介してもらうとともに、圧倒的な生産性と環境保善の両立をいかにして実現しているか、彼女の農場の実例を中心にプレゼンテーションしてもらいます。プレゼンテーション後は、質疑応答の時間も確保しております。プレゼンテーションはもちろん、質疑応答には通訳が入りますので、日本語にてご質問いただくことができます。

Cherilyn Jolly-Nagel

農家であり、農業の世界的なリーダーの一人であるCherilyn(シェリリン)。夫と2人の娘と共にカナダ、サスカチュワン州南部でデュラム小麦、ひよこ豆、大麦、キャノーラ、レンズ豆などを約6000haの農地で栽培する。2021年には、農業で最も影響力のあるカナダのトップ50人の1人に選ばれ、SaskBusiness Magazineによって「サスカチュワン州で最も影響力のある女性」の1人に選出。Farm Show TVの司会者。Global Farmer Networkのカナダ代表。2004年から2022年まで西カナダ小麦生産者協会の会長兼委員を務めた。

第二部 パネルディスカッション

持続可能な農業は、日本のみならず世界的にまったなしの課題です。しかしEUではFarm to Fork(F2F)戦略に関して大きな混乱が生じたり、また日本でもF2Fに追従するかたちで「みどりの食料システム戦略」を掲げ、農業における環境負荷低減を目指す動きが出てきています。本当に持続可能な農業とは何なのか? 有機農業が最良の選択肢なのか? 第一部でプレゼンテーションしてくれるCherilynと、以下の非常に豪華で、また様々な分野で活躍するスペシャリストをパネリストに迎え、芯のある議論を展開します。

パネリスト

小林武史

これまで数々のメガヒットを生み出している日本を代表する音楽家。2003年に非営利組織「ap bank」を設立し、環境プロジェクトへの融資や野外音楽イベント「ap bank fes」を開催する。東日本大震災後には復興支援活動を開始し、その発展形として宮城県石巻市・牡鹿半島にて、総合芸術祭「Reborn-Art Festival」を立ち上げる。2010年には農業生産法人「耕す。」を立ち上げ、一次産業としての農業に着手する。2019年、千葉県木更津市に循環型農業施設「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」をオープンさせ、持続可能な社会への取り組みにいち早く先鞭をつけてきた総合プロデューサーである。

津田麻衣

農業生物資源研究所遺伝子組換え研究センター研究支援者。東京農工大学連合大学院 農学(博士)取得。農業生物資源研究所農業生物先端ゲノム研究センター特別研究員。国立大学法人 筑波大学 生命環境系/つくば機能植物イノベ―ション研究センター 助教。研究分野は、植物遺伝育種科学、アブラナ、ダイズ、バイオテクノロジー作物の環境影響評価、社会受容。

Krista Thomas

カナダ穀物協会(CGC)の貿易政策・種子革新担当副会長であるKrista(クリスタ)は、バイオテクノロジーと植物育種の革新、これに付随する貿易問題の政策と国際的な立場の確立を主導してきた。また彼女は、Global Alliance for Ag Biotech Trade、およびInternational Grain Trade Coalition(国際穀物貿易連合)を含む国際的な業界フォーラムのリーダーとして活躍している。現職以前は、カナダ連邦政府でさまざまな役職、カナダ食品検査庁でキャリアを積んできたKrista。彼女はカナダ・オンタリオ州のゲルフ大学では植物農業の修士号を取得している。

中森剛志

中森農産株式会社 代表取締役。東京農業大学在学中より青果店、飲食店の経営を行う。その後農業研修を経て 27 歳で独立就農。現在、埼玉県加須市を中心に 250haの農地でコメ、麦、大豆、トウモロコシを生産。(一社)日本スローフード協会初代代表理事、(一社)国家ビジョン研究会農業食料問題分科会副幹事。

コーディネーター

徳本修一

トゥリーアンドノーフ株式会社代表取締役。消防士、芸能マネージャー、歌手、ITベンチャー役員を経て、2012年に新規就農。現在は鳥取市で90haの農地で水稲、飼料の生産を行う。中長期的には1000ha 以上の農地集積を計画。海外でのGM作物生産も視野に入れている。農業現場のファクトを発信する自社YouTubeチャンネルは、再生数1300万回を超え、メディアとして現在も成長中。持続可能な農業のために、「世界で最も影響力のある農家になる」と本気で考えている。Global Farmer Networkのメンバー。

懇親会

終了後は、東京カンファレンス’23会場近くのレストランにて懇親会を開催します。登壇者や他の参加者との交流は、多くの情報と刺激、みなさんの今後の活動にとって変え難い財産となると確信します。ぜひふるってご参加ください(東京カンファレンス’23とは別にお申し込みが必要です)。

  • 日時:2023年12月13日(水)午後5時30分
  • 場所:Trattoria Matrimonio(トラットリア マトリモーニオ)(東京都港区赤坂2丁目14-5 Daiwa赤坂ビル 1F Google Mpas
  • 会費:7000円
  • 定員:50名(要事前お申込み。Peatixにてお申込み受付中です※東京カンファレンス’23とは別にお申し込みが必要です)

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